後編:ジップラインがウォルマートとパートナー契約しコマーシャル用のドローン配達を行う



私たちは、ジップラインとウォルマートに特定の質問をビデオで視聴した内容をもとに問うと、下記のような返答を頂いた。 |そのビデオは、どのように配達サービスをウォルマートの購入者宅へ届けるかのビジョンを代表しています。私たちは、トライアル期間が近付くにつれて、定期的に機能性観点からのオペレーションを公開する予定です。 私たちは、ウォルマートへより明確な回答を求めたメールを送ったが、公表予定の追加情報を共有してもらえることはなかった。 ウォルマートの持つビジョンがジップラインで実現するとは思えない。なぜならジップラインのパラシュートシステムは根本的に玄関レベルまでの(ビデオのような)正確な配達を達成することはできないからだ。ドローン配達といえば、グーグルやアマゾンのプロモートされているような正確なロータークラフトを多くの購入者が想定しているだろう。しかし、ジップラインのドローンではそのようなことが不可能であることが、正直我々ががジップラインのテクノロジーでは難しいと思う点である。 私が思う最も大きい課題は、比較的密な郊外近隣で固定翼ドローンを使ってパラシュートを配達物を落下させると言う点だ。私はそれが、安全かつスケール的観点から成功すると思えないし、都内での配達なんて最悪だろう。しかし大丈夫だ、高密度エリアには他の配達システムがすでに存在し効果的に機能しているからだ。伝統的な配達方法(例えば人間がトラック内で荷物を動かしたり)やギグワーカーの他にも、サイドウォークロボットや自動自動車やハイブリッドシステムなどの新しいテクノロジーがあるからだ。ジップラインのようなデリバリーシステを継続するには、一定密度の購入者が必要であり、デリバリー時間と移動時間のバランスを考慮する必要もある。そうでなかれば、ジップラインのようなデリバリーシステムが継続的に使われるのは難しいだろう。 どういう意味かというと、もしあなたが郊外エリアに住んでいると、あなたの需要のある選択肢はとても限られており、そもそもジップラインが登場した理由の1つでもある。孤立したロケーションへの速度や効率な配達が優れている。彼ら(ジップライン)はこのような配達を誰よりも優れており、地方への配達はニッチで、ロータークラフトやサイドウォークロボットなどではかなわない。加えて、郊外に住む多くの方は、選択肢が少ないことからこのような配達をとても貴重に思うだろう。ジップラインにとっては、都内配送ではなく郊外配送に集中することで、困難が減るのは良い点でしょう。人々がより離れていて、多くの住宅は庭があるため、ジップラインのパラシュートで宅配物を落とすという方法が可能である。このようにジップラインが都内よりも郊外で有効であることが、ウォルマートがパートナーシップを組む上で重要視していた点のように思われる。少なくともジップラインがオペレーションに何か大きな変化を加えない限りは。 過去に私は、都内のドローン配達について懐疑的だったことがある。それは今も変わらない、主な理由としてはリスクとドローンの費用が価値に見合うと思わないためである。しかし郊外配送は異なり、ジップラインは実際に早く効率的に行うことも実証済みだ。多くのドローン配達は企業が好印象を与えるために使っているように見え、消費者がよく考えずとも必要と思うようなものという言及もある。ウォルマートから離れて住む人にとって家から離れずに注文した薬などが1時間以内で届くという、現時点ではジップラインしか可能ではないサービスは大きな影響を与えるだろう。 Originally published on IEEE スペクトラム(https://spectrum.ieee.org/automaton/robotics/drones/zipline-walmart-drone-delivery) By Evan Ackerman