前編:ジップラインがウォルマートとパートナー契約しコマーシャル用のドローン配達を行う

最終更新: 1月5日



今日、ウォルマートとジップラインが「初となる米国中にドローン配達」をする準備計画を発表した。ドローン配達サービスの特筆すべき点は、ジップラインがロータークラフトではなく固定翼ドローンを使用している点だ。固定翼ドローンにすることで、複雑な離着陸と配達プロセスを犠牲にすることで比較的大きなペイロード収容能力を可能とする。ジップラインはすでにルワンダで実績があり、最近はノースカロライナでも行なった。しかし、規模を広げた個人宅へのコマーシャル配達というのはより難しい挑戦なのだ。

情報が多くないプレスリリースに加えてウォルマートとジップラインはショートビデオをリリースした。配達オペレーションがどのように行われるかといった内容のビデオだが、少々楽観的に見える。

下記がそのビデオです:



そして、1ページのプレスリリース内に書かれた大事な情報はこの通りです: 「新しいサービスは需要の高い健康製品の配達から将来的には雑貨の配達まで計画しています。配達トライアルはウォルマート本社のあるアラカンサス北西部を予定しています。ジップラインはウォルマート店舗から半径50マイル(サイズで言うとコネチカット州ほど)を操縦する予定である。このオペレーションは早くて来年上旬の可能性が高く、トライアルが成功した場合は範囲を拡大する。」 基本的な実効性として、まず大抵の健康製品はジップラインのドローン(ジップスと呼ばれている)に収容し移動可能なサイズかつ重さである。ジップラインの収容倉庫にドローンのカタパルトや回帰システムを設置し、ウォルマートの駐車場(もしくは付近)にセットアップするには問題ないだろう。しかし、ドローン配達を成功に導くにはもっと基礎的な実行性が必要である — プレスリリースの詳細情報が乏しいため、ビデオを入念に見ると幾つかの質問が浮かんだ。 ビデオ冒頭から20秒までは、分かりやすい。購入者が注文を頼み、ジップスが荷物を積み込み離陸する。ジップラインはこれをガーナやルワンダで何年も行なっているものだが、そのオペレーションがいかに早く効率的か目の当たりにできる。今後ウォルマートからどのように配達させるようになるかも容易に想像可能だ。 私たちの最初の質問は22秒超えたところから始まる。

ジップスが郊外エリアを100フィート上空で飛んでいるところだ。一般的に、その空間はコントロールできない場所になっている、と言うのも他の航空機が近くで操縦しているかもしれないからだ。ジップスのドローンはADSーBトランスミッター搭載航空機(多くの人間をのせた航空機についている)を探知する機能がある。しかし上空400フィートまでの場合、(一部例外を除き)一般のドローンが飛行可能なスペースとなっている。

多くの場合、一般のドローンにはADSーBトランスミッター搭載していない。我々はジップラインが自社感知・感知システムを制作しているのを知っているが、それが実際に使えるまでジップが他のドローンを衝突する可能性がある。空は大きいため、そのような事が起こる可能性はあまりないものの、十分に考慮すべき点ではある。 回避策の1つとしては、400フィート以上上空を飛ぶことだが、U.S. 連邦飛行庁との煩わしいやり取りが増えるだろう。ジップラインとウォルマートはどのみちU.S. 連邦飛行庁と綿密なコミュニケーションが必要であることから、もしかすると想定内なのかもしれない。 26秒 ~ 30秒の間には、アフリカのものと似ているジップ配達を見る。しかし31秒 ~ 35秒にそれは起きました。我々が知っている限り、ジップスは動画で行なったような郊外の住宅街の道で駐車されている車や玄関に置くような正確な配達は、固定翼のドローンから落としたパラシュートでは不可能だ。 ジップスがピンポイントな配達を目指している間、風などを考慮していた場合も、ジップスが配達するのに半径5mほどの円形オープンスペースが必要となってくるだろう。屋根上に配達物が落ちてしまうリスクもある中、あなたは自宅近隣で配達を望まないでしょう。 道路近くにお住まいなら最悪の場合、運転中の車のフロントガラスにパラシュート付きの配達物が落ちてしまう危険だってあります。 また、ジップは35 ~ 50フィート上空で配達物を落下させる想定なので、ドローンが飛行する上空には障害物がない空間である必要があります。もちろんジップスはより高い上空から落とすこともできますが、そのような場合配達エリアがより広いことが条件となります。 Originally published on IEEE スペクトラム(https://spectrum.ieee.org/automaton/robotics/drones/zipline-walmart-drone-delivery) By Evan Ackerman